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〈第1章〉速聴®で全脳が活性化される

2. 速聴®は一度しかない人生を何倍にも楽しむ不可欠な技法

速聴®は“ヤル気” を喚起する

「速聴」の威力を一言でいうと、次のようになる。
「頭がよくなる」。その結果、「機転がきくようになる」
そしてその結果、「人生に対する意欲・目標(願望)を失いかけている人、ヤル気がわかずに無気力状態で日々を過ごしている人、さらに、現在持っている意欲・目標(願望)をさらに大きく育て、それを達成したいと願う人の脳力を向上させる」


つまり、ヤル気を喚起し、意欲・目標(願望)を生み出し、それを達成まで導いていく脳力を開いてくれるのが「速聴」、すなわちスーパーリスニングなのである。実はこの「速聴」ノウハウは、一九八〇年当初はバイフォールド・リンガル〔バイフォールドとは二倍という意味である。現在は一倍(ノーマル速度)から四倍までフレキシブルに可変速ができるので用いていない〕といって、大いにもてはやされていたものである。


ただ二倍速止まりのうえに、音声を「速聴」で聴き取り可能にさせるまで、かなり煩雑な手間をかけなければならなかったので、より広く活用してもらうためには、電子技術の進歩を待たなければならなかった。
このことは、後にも触れるが、まずはなぜ「速聴」なのか、ということから説いてみよう。


読んで字のごとく、「速聴」とは「速く聴く」ことにほかならない。ではなぜ「速く聴く」ことが、あなたの脳力を向上させるのだろうか。それについて、ここで時間の有効利用を例にとり、わかりやすく話していくことにする。まず最初は、「速聴」という意味、それ自体から引き出される単純な効果について述べることにする。


たとえば、急な出張のため、あなたが重要な会議に出席できなくなったとしてみよう。そこで会議の内容を正確に知るため、同僚にその場のやりとりをすべて録音してもらったとする。出張から帰ったあなたは、その音声を聴くわけだが、もしそれを実際の何分の一かの時間で正確に聴き取ることができたとしたらどうだろう。四時間もかかった会議の内容を一時間に短縮できたら、残りの三時間を他の何かに使うことができる。
こうしてあなたは自分の時間を四倍にも増やしたことになる。そしてこのことは、本書で紹介する「速聴」を身につけることにより、十分に可能なのである。


もう一つ、「速聴」の威力を示す身近なケースを話そう。
私たちSLII〔スーパーリスニング・インスティチュート・インターナショナル(設立当時は「国際速聴科学研究所」と呼んでいた)〕の会員に、鈴木春彦さんという会社員の男性がいた。
鈴木さんは自動車会社の営業マンなのだが、実のところ彼は、その仕事が自分に向いていないと考えていた。というのも、彼は他の人の前に出るとすっかりあがってしまい、ロクに話をすることができない性格だったからである。したがって、売上げもなかなか上昇せず、四年、五年と勤めるうちに、自分の脳力に対して絶望感を抱くようになってしまったという。
「私は口ベタで、のみ込みも悪く、上司からもよく叱られます。会社を辞めようと何度考えたかわかりません」
知人の紹介でSLIIを訪れた鈴木さんは、仕事がうまくいかないため、人生の目的すら見失っているようだった。SLIIのインストラクターは、鈴木さんにスーパーリスニングのプログラムを実行してもらうとともに、次のようなアドバイスをした。
「会議、研修などに出席するときは、その内容をすべて録音し、あとで二倍速で聴くようにしてください」
鈴木さんは、インストラクターのアドバイスを忠実に実行してくれたため、早くも一週間後にはその効果が目に見えて表れ始めた。


のみ込みの悪さの原因は、一般に、理解力や判断力に問題があるといわれている。しかし、バイフォールド・リンガル改め、スーパーリスニング、つまり「速聴」を行うことでその欠点は解消され、逆に理解力や判断力が向上するという効果が期待できる。
その間の詳しい経緯については、鈴木さん自身にすでに語ってもらっているので、ここに引用することにしよう。なお、「バイフォールド・リンガル」と述べられたところは、すべて「スーパーリスニング」と置き換えた。