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〈第1章〉速聴®で全脳が活性化される

2. 速聴®は一度しかない人生を何倍にも楽しむ不可欠な技法

速聴®で理解力や判断力を開拓する

「スーパーリスニングのプログラムを始めたころは、ちょうど入社五年目の集中的なビジネス実践研修が行われる時期に当たっていました。私はアドバイスのとおり、この研修の必要部分をすべて録音しました。そして再生時には、スピードを二倍に上げて聴いたのです。
すでに事前に『速聴』のプログラムを実行していましたので、すぐに内容がはっきりつかめるようになりました。同僚たちは、ノートと首っ引きで毎日遅くまで復習をしていましたが、スーパーリスニングのおかげで、私はその何分の一かの時間で復習を終えることができたのです。そして、残りの時間を、創造的な思考にあてることができました。


一週間の研修を終えて会社に戻り会議に出たとき、さらに驚くべきことが起こりました。それまでは、上司や同僚などの言っている内容がなかなか理解できなかったのですが、その日はまったく逆でした。彼らの話す内容がよく理解できるばかりか、『それはこうやったほうが、もっとよいのではないか』といった、新しい提案まで頭に浮かぶようになったのです。
さらに信じられないことには、彼らが次に何を言わんとするのかが、まるで予知能力を持った人間のようにわかるようになったのです。


こうしたことは、次の会議でもまったく同様でした。前の会議のときは半信半疑であった私も、今度ばかりはチャンスだと考え、自分の意見を述べたのです。上司や同僚は、それまで会議の席で満足にというか、全然発言をしたことのない私が立ち上がって話を始めたことに、かなり驚いたようでした。さらに、私の意見が正鵠を射ていたらしく、二度びっくりという按配だったのです。結局、私の意見は採用されました。


以後の私は、自分でも人が変わったかと思えるほどでした。とにかく、相手の考えていることの、先の先が手に取るようにわかるのです。
そのため、セールス(私はエンジニアリング・セールスを受け持っていました)の成功率もかなり高くなり、それに伴って売上げが急ピッチで伸びました。
以前と違い、今の私は、人と話をすることが楽しくてたまりません。お客様の次の言葉がはっきりと『読める』ようになり、そのつど、私の言葉も直前に軌道修正ができるのですから、セールスが面白くないはずがないでしょう。そしてこれは、すべてスーパーリスニングを身につけたおかげなのです」


以上でおわかりのように、鈴木さんは、「速聴」でまず時間を有効に活用できるようになった。次いで、判断力や理解力という脳力を開拓することに成功したわけである。「速聴」を身につけることで、他の脳力も同時に伸びていく——これを “汎化作用” と呼ぶことはすでに述べた。


ところであなたはなぜ、旧式のプログラムであるバイフォールド・リンガルでの事例を引き合いに出したか、不審に思われるかもしれない。したがって、私にはその理由を述べる義務があることになる。
それは簡単なことで、その当時ですら、このような効果があったのだ、ということを言わんがためである。当時のことを私たちが今から考えると、とても旧式のプログラムを用いていたわけだが、それでもなお、このような成果を多数の人々が勝ち得たのである。


本書で紹介するのは、現在の、時代の最先端をいく新しい「速聴」技法の話である。


速聴®の歴史






































































1953年 W.D.ガーウィーによって「速聴」の研究が開発された。
1960年代初頭 アメリカのベル・テレフォン研究所(BELL LABS)等で最初の「速聴機」がつくられた。
しかし品質や大きさなどに欠点があった。
1975年 アメリカのケンブリッジ・リサーチ&ディベロップメント・カンパニーが実用的「速聴機」を開発したが、操作が面倒で一般には浸透しなかった。
1980年代初期 「速聴」が脳力開発に有効であることがアメリカ陸軍において確認された。
結果、日本でも国際速聴科学研究所が創設され、手づくりの倍速「速聴」テープが制作された。しかし制作までの時間がかかり、量産には至らなかった。
1983年、この初期「速聴」テープの制作は中止された。
1983年 脳力開発用として登場したのが、アメリカ製の2倍速「速聴機」の試作機。
当初はこれを用いて実験を繰り返し、脳力開発に効果があることを確認した。
しかし、音質が非常に悪かったため、アメリカでの販売が中止。
日本でも1年程度で販売を中止した。その後、2倍速で効果があるなら3倍速、4倍速にしたらさらに成果が出るのではないかと考え、その仮説での効果が実証された。
1984年以降 数多くの試作機を製作したが、アナログ式では2.5倍速が限度で、音質も改善されなかった。
1986年 アメリカの2倍速「速聴機」VSCが日本に輸入される。
音質は以前に比べてやや向上した。
1986年5月 某大手電気メーカーが、研究用として4倍速まで聴き取れるデジタル式の「速聴機」を試作。
しかし図体が大きく、重量があるため一般での使用は困難であった。
SLIIでは逆転の発想で、ハードがだめならソフトという視点から、開発済みの脳力開発プログラムを高速音声で録音するため、試作機がある研究所に出向く。4倍速の音声が普通のテープレコーダで聴けるプログラムとして、大きな反響を呼んだ。
1988年 技術水準が高くなり、LSI(高密度集積回路)によって「速聴機」もコンパクトにできるようになった。
1990年 試作機が完成。効果測定が始まる。
1993年 実用機「4GX」が完成する。
1994年8月 機能を50%アップさせた「4GX-SS36」が完成する。
1996年2月 大幅に音響を改善した「4GX-M100 Limited」が完成。
1996年9月 ダウンサイジングと高音質化を追及した「4GX-M100R」を完成。
2000年12月 世界初の4倍速CD速聴機「4GX-M200R」が誕生。
2001年以降 速聴ユーザーの成果をもとに、国内の有名国立・私立の大学で、「速聴の有効性」についての本格的な学術研究を開始。
2004年6月 ハンガリーの首都、ブタペスト開催された国際学会「The 10th Annual Meeting
of the Organization of Human Brain Mapping」で、「速聴」によって前頭葉が活性化されることが発表される。