〈第1章〉速聴®で全脳が活性化される
2. 速聴®は一度しかない人生を何倍にも楽しむ不可欠な技法
研ぎ澄まされた脳こそIT社会を生き抜く最大の武器
現在の日本は、国をあげて “IT社会” への道をひた走り続けている。この傾向は、今後何倍かに加速されることはあっても、スピードダウンする可能性は、一〇〇パーセントないといってよい。
「日々生産される膨大な量の情報をいかに短時間で効率よく選択・理解し、そして処理・加工していくか」
私たちがIT社会を生き抜くためには、このテーマを何らかの方法で克服しなければならない。その方法については、こういう人もいるはずだ。
「IT社会は、すなわちコンピュータ社会のことだ。したがって、情報の収集・選択・処理・加工は、すべてコンピュータに任せておけばよい。何も人間がわざわざやることはないではないか」
確かに、IT社会の主役はコンピュータである。コンピュータ技術の進歩には目覚ましいものがあり、推論機能を備えているコンピュータの一部がすでに開発されている。しかし、だからといって、考えることのすべてをコンピュータに任せてしまうことはできない。なぜなら、人間と違って(今のところ)コンピュータには “意思” や “目的意識” がまったくないからだ。
一方、人間は、自分の人生に対して意欲・目標、あるいは何らかの生きがいをはっきりと自覚したとき、初めて生きていくことについての強い意欲を湧出できるようになる。
要するに、考え得る最高性能のコンピュータと人間の脳との最大の違いは、たとえ最高性能のコンピュータとはいえ、人間の脳と比べれば情報容量だけをとってみても二〇〇万分の一にすぎず、また、自分のやっていることに対して明確な「自己認識」を持つこともない、ということだ。
話がいささか堅くなったのは、コンピュータという金属のせいかもしれないが、私の言いたいことは、コンピュータはあくまでも(また幸いにも)IT社会の便利な道具にすぎず、あなたの生き方までこれに託すことはできないし、託してもやっていけない(適切?な事例としてはコンピュータ占いがある)というわけだ。
身近に押し寄せつつあるさらに高度なIT社会の大波の中で、自分が何をしなければならないかを最終的に決定するのは、いうまでもなくあなた自身である。
そして、それを間違いなく行うためには、人生という航海における羅針盤の役目をも果たしている大脳を、常に研ぎ澄ました状態にしておく必要があるわけだ。
具体的には、情報に対する収集・選択・処理・加工の脳力を最大限に高めていくこと。その実現のための近道はいくつかあるが、その有力なノウハウとして、「速聴力」の養成があるということは、改めていうまでもない。
いずれにせよ、情報処理の高速化は不可欠な問題であり、それには「ウェルニッケ中枢」を最大限活用して頭の回転を速くすることだ。これは小学生からビジネスパースン、エクゼクティブ、経営者、芸術家、政治家、公務員すべてにいえる共通項である。



