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〈第3章〉速聴®によって無限に拡大される「時間」

2.人生に「成功」をもたらす速聴®の威力

「速聴力」は、脳をアルファ支配にすることで飛躍的に増大する

私の別の研究所(SSI脳力活性研究所)で、長年にわたって改良を続けてきたサイコフィードバック装置あるいはシータ・ラーニング・システムについては、すでに簡単に紹介した。
このサイコフィードバック装置やシータ・ラーニング・システムの最も大きな特長は、脳を人為的にアルファ支配あるいは覚醒シータ支配下に置くことができる点にある。従来、大脳をアルファ支配あるいは覚醒シータ支配にするためには、禅の修行などによって、瞑想の体験を積む必要があるとされてきた。


したがって、一般人にとってアルファ支配は、あくまでも「超常能力」の分野の夢物語であり、これを自由にコントロールすることなど不可能と考えられてきたわけである。しかし、この “常識” は、サイコフィードバック装置の出現と、それを効果的に活用するためのノウハウによって、くつがえされてしまったのである。
第2章で述べたことを、もう少し詳しく説明してみよう。覚醒シータ支配は、大脳の中に、4から7ヘルツ(つまり一秒に4から7の波が現れるということ)の脳波が継続して生じる。同様にアルファ支配は、大脳の中に、7から13ヘルツの周波数の脳波が継続して生じている状態を指す。では、大脳がこのシータ波やアルファ波で満たされると、心身がどんな状態になるのか、簡単に触れておこう。


まず、無念無想の状態がもたらされる。よく禅で悟りを得たなどというが、それはこの状態のときによく生じる。つまり、一種の “心眼” を得ることができるわけだ。
これにもレベルがあり、単に “頭の中から雑念が消えた” 、 “自分と自然が一体化したように感じられた” 等々、さまざまある。


ただ、これによって悟りを得たという話は聞かない。瞑想状態にはなるが、私はこれを生理的瞑想状態と呼び、禅などによる人格的瞑想状態とは区別している。
また、あなたの直観力やヒラメキのパワーは急激に増大し、俗にいうところの「冴えわたる」状態になる。強い集中力もアルファ支配のときに生まれる(「速聴」時にも同様、強い集中力が生まれる)。仕事や試験などの際、難問を前にした場合など、アインシュタインのように、脳がこの周波数のアルファ波によって支配されていれば、それによって生まれた集中力によって、解決策も容易に発見することができるはずだ。
しかし、以上紹介した、アルファ波(あるいは覚醒シータ波)だけを出したところで、実は何の意味もないのだ。
アルファ波ならちょっと目を閉じただけでも他の脳波よりも優勢になる。問題は、一定のレベル(これには個人差があり、強ければよい、というものでもない)で断続してアルファ波が出ており、同時に十分リラックスしているときだ。これをアルファ支配と呼ぶことはすでに述べた。


またアルファ波より一段と深いくつろぎをもたらすシータ支配というものがある。正確には覚醒シータ支配(普通、シータ波が連続して出ているときというのは、睡眠時か催眠状態のときであるため、これと区別する必要がある。覚醒シータ支配は、覚醒しているときに継続してシータ波が出ており、ヨガの行者などが、これを得意とするものである)という。
この状態をもたらすことを専門に開発されたのが、シータ・ラーニング・システムだ。このシステムは呼吸法を用いることが特長で、脳力ばかりか健康にもよい。


こうして「速聴力」は、脳をアルファ支配あるいはシータ支配にすることで飛躍的に増大する。しかし、これらの脳波支配がなくても、つまり普通の状態(ただし、できるだけリラックスすること)でも効果は顕著だ。
とにかく、力まないで「速聴」をやっていただければ、あなたの時間は、倍増どころではなく、10倍にも20倍にも増大していくに違いない。そしてその先には、あなたの人生にとっての「成功」が手を広げて待っていることを、忘れないでいただきたい。


ところで、こんなに素晴らしいものならなぜ広まらないのか、と思われる方もいるだろう。
大日本帝国海軍は、1941年、マレー沖での英国の不沈戦艦と呼ばれたプリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスをあっという間に撃沈してしまった。戦艦は飛行機には弱いという現実を、世界はこれではっきりと認識するに至った。ところがよいお手本を見せた大日本帝国は、巨艦主義に走った。戦闘機の重要性を完全に無視してしまったのだ。


今でこそボーイング747などに乗って海外旅行を楽しめる世になったが、この飛行機は要するにB747。その先祖のB29は日本の主要都市を焼き払い去った代物なのである。これは「思い込み」(軍神、東郷平八郎は巨艦にこだわったという)による不採用とでもいえようか。
「速聴」も似たようなものだ。「従来方式」に対する「思い込み」や「思い入れ」は「新しい方式」がいかに素晴らしいものであっても、不採用となる。「そんなことで頭の回転が速くなるなら苦労はしないさ」と言いつつ苦労している人たち。なかには「なぜ本など出したのだ」という人もいる。よく聴くと、「自分だけが使いたい」とのこと。
しかし、いずれは広まることだろう。