〈第4章〉速聴®があなたの中に眠る脳力を開拓する
2.速聴®で創造型人間に変身できる
創造力と表現力も速聴®で磨いてこそ輝く
この項で紹介する「『速聴』が開拓する潜在脳力」とは、 “創造力” と “表現力” である。もっとも、この創造力と表現力は、本来別々に分けられるものではなく、表裏一体をなすものなのだ。
たとえば、画家、作家、音楽家などの芸術家は、自分のイマジネーションによって創りあげた世界を、作品や演奏の形で私たち第三者に伝えてくれる。つまり、創造力から生まれた何かを、表現力を駆使して形にしているのだ。したがって、創造のないところに表現はなく、表現のないところに創造はないといってよいだろう。
同じことは、ビジネスの場にもいえる。経営者はいうまでもなく、たとえ入社したての新人であっても、仕事は一つの自己表現である。そして、仕事が表現であるからには、そこに何らかの創造性が発揮されているはずだ。もし、創造性がないとするなら、その人の仕事は、オリジナリティのある自己表現ではなく、単なる「筋肉の動き」にすぎない。
高度成長の時代ならともかく、低成長経済の現在、このようなことでは売上げをはじめとする業績を伸ばすことなど、まず不可能といってよいだろう。他人が思いもつかないアイディアを生み出して初めて、独自の高成長を遂げることができるのだ。
そして、この「他人が思いもつかないアイディアを生む」ためには創造力が不可欠であり、また、それを商品として世に出し、売上げを上昇させるためには、強力な表現力が必要となるわけだ。
創造力と表現力は、人間であれば、生まれながらに備わっている脳力である。ところが、このせっかくの脳力を、あたかもまったく持っていないかのように全然生かそうとせずに人生を送っている人が、驚くほど多い。なぜ、そんなことが起こるのだろう。
「埋もれた脳力があるとも思わず、したがって、それに磨きをかけることすら思いも及ばないから」
私はこう考えている。ついでに記憶中心主義の日本の教育方法にも大きな問題がある、と指摘したい。改良はできるが発明はできない、という日本人の短所(まだ国家が発展途上にある状態のときには長所であった)の多くは、この教育方法に源を発している。
「玉磨かざれば光なし」ということわざがある。いくら素質があっても、それを発揮させるための具体的な行動を起こさなければ、素質はいつまでたっても開花しない…当然のことだが、ことわざは、こういっているわけである。
あなたは、創造力や表現力という玉=脳力を、普段からちゃんと磨いて曇りを取り除いているだろうか?
ここで登場するのも、やはり「速聴」である。「速聴」を身につけていれば、曇りがなくなるだけでなく、玉の輝きは以前にも増して大きくなるだろう。
もっとも、ただ言葉だけでは、あなたも「速聴」と創造力・表現力との結びつきがイメージとしてわいてこないだろう。そこで次に、具体的な例をあげ、両者の結びつきについて解説していきたいと思う。



