〈第4章〉速聴®があなたの中に眠る脳力を開拓する
2.速聴®で創造型人間に変身できる
速聴®で創造力・表現力を開発するポイント
音楽による聴覚錬磨といえば、本職の音楽家のほうが、筒井氏より何倍も行っていることになる。したがって音楽家たちは、当然、創造力と表現力に優れているわけだが、この二つの脳力は、何も音楽の世界のみにとどまるものではない。
実際音楽家の中には、プロ顔負けの文章家が教えきれないほどいる。ちなみに、思いつくままに名前をあげるだけでも、團伊玖麿、敏郎、小澤征爾、小林研一郎、岩城宏之、中村紘子、山下洋輔、坂田明氏など、枚挙にいとまがない。
こうした音楽家たちの書くものはもっぱらエッセイだが、ものの見方がまことにユニークで、かつ文章の表現力も大変豊かである。しかも彼らはこれを、音楽という本業で発揮する創造力、表現力の何分の一かの力でやりこなしているのだ。
これは、聴覚を鍛えたことによる汎化作用の効果が、いかに大きなものであるかをみごとに証明している。
このように、聴覚と創造力・表現力は、切っても切れない関係にある。そして、例にあげた音楽家たちは、こうした脳力を、何十年にもわたる音楽活動の中で育んできたのである。したがって、一見すると、これは私たち一般人にはとてもできないことのように思われるが、それが必ずしも正しくないことは、筒井氏のケースを見てもわかるだろう。
筒井氏のクラリネットの腕前がいくらよいといっても、あくまでも氏はアマチュアである。決して毎日のようにステージに立っているわけではなく、年に何回かプロたちとコンサートを行うだけなのだ。それにもかかわらず、ジャズの演奏が、筒井氏の書く小説の創造力と表現力の源泉となっている事実は見逃せない。
言葉を換えれば、創造力と表現力にとって、聴覚錬磨が及ぼす威力のほどは、あなたが想像する以上に絶大なものだということになるわけである。要するに、音楽家のように専門家として聴力を鍛える努力をしなくても、ある一定のトレーニングで、あなたの創造力と表現力は驚異的に発達向上するということを、筒井氏は教えてくれているのだ。
私の研究所にも、音楽とほとんど無縁で過ごしている人が多数いる。しかし、「速聴」による脳力開発の本質は、音楽にあるのではなく、あくまでも聴覚を鋭くすることにあるのだから、こうした人たちも「速聴」を実行していくなかで、豊かな創造力と表現力を開発することが可能なのである。
たとえば、あるビジネスパースンは、「速聴」の過程で、斬新な企画が次々とわいてくるとともに、企画書そのものの書き方がうまくなった。
また、別のセールスパースンは、「速聴」によって、営業戦略を的確に立てられるようになったばかりか、お客に対するセールストークの腕も上がったという。
ただこれらの諸力は、純粋に「速聴」の効果によるもの(たとえば記憶力)もあるが、特定の脳力を開発したい、という場合は、その特定の脳力開発に関する音声を「速聴」することで、飛躍的に向上するのである。
このように「速聴」は、それぞれの用途向きのソフトウェアを「速聴」することにより、企画・営業戦略という創造力が必要な分野の脳力とともに、企画書、セールストークという表現力が求められる分野の脳力をも、同時に開拓、発達、向上させてくれるわけである。実に、頼もしいかぎりではないか。
「速聴」であなたの創造力・表現力を開発するために見逃せないポイントはこれだ
1・・・創造力と表現力は表裏一体のものである。
2・・・自己表現の産物であるビジネスに、創造力と表現力は不可欠。
3・・・創造力と表現力は生まれながらに備わっている脳力だ。
4・・・創造力と表現力は、「速聴」のトレーニングで簡単に向上する。
5・・・聴覚と創造力・表現力は、切っても切れない関係にある。
6・・・「速聴」で、企画力(創造力)と企画書の書き方(表現力)が向上する。
7・・・「速聴」で、営業戦略の立て方(創造力)と、セールストーク(表現力)の腕が向上する。



