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未開発の脳力に速聴®が火をつけた

この章では、実際に「速聴」を行っているユーザー(仮名)の声を紹介したいと思う。私自身のケースも入れたいところだが、客観性がなくなるうえに、たぶん読者も半信半疑になるに違いない。したがって、ここには入れなかった。


一読していただければわかると思うが、「速聴」の効用は実に幅の広いものである。たとえば、英語力を身につけるために「速聴」を始めたビジネスパースンが、その目的を短期間で達成するとともに、それまで自分では気づかなかった他の脳力を発見することになったというケースもある。これは、「速聴」によって、眠っていた潜在脳力に火がつけられたからにほかならない。
もっとも、「自分でも気がつかなかった他の脳力を『速聴』で発見」したのは、この方に限ったことではない。ここで紹介している他のケースでもみられたことである。


私は、本書の中で何度か、脳の「汎化作用」について述べてきた。
「脳の特定部位を特異的に活性化させると、それに刺激を受けて他の部位も活性化し始め、やがては全脳が活性化する」
これが、脳の汎化作用である。
「速聴」は、その名のとおり、「速く聴く」ことによって大脳にある「ウェルニッケ中枢」をまず鋭くする。そうすると、「ウェルニッケ中枢」が発達し、次いで……という具合に、イモヅル式に全脳が活性化していくのである。しかし、間接的に、たとえば記憶力を活性化させることでも汎化作用は起きる。
この汎化作用によって「発見」される潜在脳力は、実に種々さまざまである。しかし、ここで注目していただきたいことは、そのどれもが、あらかじめその人に備わっていた脳力だということである。それまで気がつかなかったのは、単に脳力が未開発のまま放置されていたにすぎない。


当社で行っている「速聴」には、目的が二つある。
まず第一は、「速く聴く」習慣をつけることによって、時間を合理的に活用することだ。二番目の目的は、先に触れた「未開発のまま放置されている脳力」をどんどん開拓し、向上させていくことである。本章で紹介したケースを読んでいただければ、私のこうした意図が、十二分に達成されていることがわかっていただけるだろう。


現在、当社では「速聴」を行っていただいた方のデータを集積し、分析を加えている。こうした研究の成果は、本章に登場していただいた方をはじめ、「速聴」に参加していただいた多くの方と研究所の共有財産だと考えている。