天才脳にみられる秘密【1】
2005年08月22日 [コラム]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■天才が誕生するための条件!?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
脳力開発(能力開発)の分野で、誰もが一度は憧れる「天才になってみたい」という境地。
同じような機能をたずさえた『脳』なのに、なぜ違いが生まれてくるのか?
よく、優秀な人や天才と言われる人を指して、「あの人はIQが高い」といいますが、その考えでいけば、天才は驚異的にIQが高いということに!?
しかし、『天才』と呼ばれる人たちには、必ずしもIQ(知能指数)が高かったと完全一致する条件ではないようです。
辞書では、生まれつき備わっている、並外れてすぐれた才能。また、そういう才能をもった人。と表現されていますが、ちょっと視点を変えて、歴史的な天才たちにみられるエピソードや共通した条件から、天才にまつわる所以(ゆえん)を数回にわたり特集します。
<歴史を動かした人物から天才を探る>
■ニュートン-------------(1642~ 1727)物理学者・数学者
■フロイト-----------------(1856~ 1939)精神科医
■アインシュタイン-----(1879~ 1955)物理学者
■サルトル-----------(1905~ 1980)哲学者・作家
■カフカ-------------(1883~ 1924)作家
■ニーチェ-----------(1844~ 1900)詩人・哲学者
■ユング------------(1875~ 1961)精神科医
■ゲーテ------------(1749~ 1832)作家
■チャーチル---------(1874~ 1965)政治家
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
【特徴その1】インスピレーション
天才は、人間の脳でいると右脳的=インスピレーションタイプの人で、「直観力」に優れているのが特徴だとも聞きます。
「直観力」とは、一挙に全体が見えてしまう脳力のことで、それまで混沌としていたものが、急にパッと見える。それを天才たちは「インスピレーション」や「天啓(てんけい:天の啓示)」と呼び、あまりにも一挙に出来上がるため、自分が思考を組み立てたとは思えず、何か外からやってきたように受け取ることが多いようです。これは、IQなどでは測ることのできない世界・・・
また、インスピレーションを具体化するには左脳的な働きが必要になってきます。天才は右脳的な世界だけではなく、左脳的な論理、言語の世界も整っているのも特徴的なのです。
■“天才”と“奇人・変人”の分かれ目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アイザック・ニュートン(1642~1727)
イギリスの錬金術師・物理学者・数学者・天文学者で、近代科学最大の科学者の一人。リンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見したといわれる。数学的法則によって、天体や地上の物体の運動すべてを説明する方法を示す。宇宙論の有名な諸原理は彼の原理に基づく。
=============================================================
▼不幸の幼少期
ニュートンが産まれる3ヶ月前に父親が死去し、その2年後、母親はニュートンを祖母に預けて新しい夫の元へと去ったため、祖母に育てられる。
幼少時は体も小さく、内向的で目立たぬ子で、友人達の格好のいじめの的であったが、あるとき自分をいじめた少年と喧嘩をして、それに勝つことが出来た。そのことをきっかけに、自分に対する自信をもち、勉強においても才能を伸ばしていったとされます。
しかし、不幸な育ち方をしたために“自分には存在の基盤がない”と常に感じていて、そして生きるための支えを見つけるためにニュートンは、オカルト主義的な錬金術に自分の存在を求めていきます。
▼錬金術からのインスピレーション
ニュートンは、錬金術の仕事をしながらふと、星が整然と動くことに興味を持ち、この整然とした星の動きに“神の力が働いている!”と感じた彼は、それは単純な数式で美しく表せるはずだと考えはじめます。
それは、神の存在を証明して初めて自分が安心できると思ったのです。
そして、F=mα(力=質量×加速度)という、引力の法則を数値化するに至るのでした。
万有引力といえば、リンゴの木の下に座っているときに、リンゴが木から落ちるのを見て思いついた、というエピソードがありますが、これはニュートンの家の窓からリンゴの木が見えることから作られた話であることは有名です。しかしこれは以後のニュートンを知る人が、彼がいかに日常に起きることに関心を持ち、そこから理論への着想を得ていたかという彼の賢さを表すものとして作られたのだとも・・・
▼時代の読み
この発見がなければ、ニュートンは単なる変人の錬金術師で終わっていたと予想がつきます。それが運良く、天体の方へ興味が向き、さらに天文学の創成期だったことが幸いして、デカルトやガリレオ、コペルニクス、ケプラーといった当時のより進んだ物理学者たちによるアイディアを好んで学び、数学の理論の構築を始め、微分を発見したのちに、微分積分学へと発展することになり、より数学的法則によって、天体や地上の物体の運動を説明する方法、微分積分学と光学、重力について研究していくのです。
▼天才は資質だけでは生まれない
上記の歴史的な天才には、共通してみられる特徴というものがありました。
それは、“自分の資質を発揮せざるを得ない状況に追い込まれた人”たちだったのです。
発揮せざるを得ない状況とは、時代状況や社会情勢や個人的事情のことを表しているのですが、もちろん資質による開花も条件の一つのようです。
例えば、いくら資質や才能があっても追い込まれなければ「有能な人」だけで終わってしまい、いくら脳力を発揮しても、社会情勢からずれてしまえば、天才になれない。
その意味でも、科学でも、思想でも、文学にしても、資質とともに「時代の流れ」を読む脳や、「社会からの挑戦」に応じられることも必要となりそうです。
また、精神科医によると天才と呼ばれる人物には、コンプレックスを持っている人が非常に多く、やや病的な人も多いといいます。
病的になるぐらい追い込まれていたからこそ、必死になるうちに資質が発揮されたのかも!?
まぁ、わざわざ病的にならなくても、今日では、大脳の活性を行う速聴のトレーニングで、カンタンに限界というキッカケをつくり、発揮する原因が身近にありますけども・・・。(~_~;)
☆次回は、コンプレックスから真理の探求へと向かった天才
「フロイト」と「アインシュタイン」に注目します!!
![]()




