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『恋は脳への活性剤(前編)』

2005年11月09日  [コラム]

11/7の立冬から、暦の上ではもう冬ですね。
先日飛行機に乗る機会があり、前日は雨が降っていたのですが、その日は天候がよかったおかげで、上空から秋の紅葉を楽しむことができました。
最近は雨が降ったり、降らなかったりと、寒さもさることながら「女心と秋の空」やっぱり、日本の秋の空模様は変わりやすいようです。

さて、愛情表現の女性代名詞として表現されるこのことわざ。
辞書で調べてみると、本来は「男心と秋の空」として表現されていたというから驚きです。女性らしい恋の情緒表現をうまく表したことわざが、実は男性代名詞だったとは…

きっと、男女間での愛情表現が時代とともに変化したのかな?と思いきや、広辞苑では英語のことわざが影響を与えたと記されています。
季節は違いますが、イギリスでは「女心と冬の風」(A woman's mind and winter wind change after) 冬の風は強くなったり、弱くなったりと、女心のように変わりやすい。という意味で表現しているとか。

さらに、「女心」としても実際に掲載したのは1998年11月の第5版からで、つい最近の影響とは思えない変化には、昔に比べて多少わがままを言っても許してくれる男性が増えたり、職場での自己主張など、社会的立場の変化がことわざを通して如実に新時代を反映しているようです。

さて、時代が変わっても尽きることのない男女間にまつわる恋愛論ですが、性の違いだけでも悩みの種はつきません。

▼恋わずらいは脳の違い
男女間のすれ違いのほとんどは、コミュニケーションのズレによる問題なのですが、さらにその原因として一番に挙げられるのが、男脳女脳“仕組みと働きの違い”です。

脳ブームなので、言わずとご存知な左右の脳の違い。
基本的な知識としておさらいしますと、左脳は言語能力を司る論理的な脳、右脳は言語にあまり関係のない感覚的な脳として知られていますね。

そしてよく、右脳を活性化して脳のパワーを上げよう!と、やたらに右脳をもてはやす傾向がありますが、普段から右脳があまり使われていないかというとそうではなく、状況に応じて左脳以上の情報量を処理していることもあります。

たとえば、景色を見る。これだけでも、一瞬にして視覚から入った空間情報は右脳によってイメージ化されます。そして、この情報を左脳に受け渡して論理的に分析するのです。

この情報の受け渡しが行われるのは、左右の脳を結ぶ「脳梁(のうりょう)」という神経線維のパイプライン。総合的な判断をするうえで、活発な情報交換が行われるのに重要な部分です。

頭の回転が速いということは、この脳梁を含めた情報伝達の速さなのですが、「速聴」による脳の活性化は、右脳だけでなく大脳全体を刺激していくので、非常にバランスのとれた脳の活性ができるのです。


▼感受性が豊かとは?
その感性脳理性脳を連結している脳梁の存在。

実はとりわけ、女性のほうが20パーセントほど広く、五感情報が飛び交う部分が男性よりもふくらんでいるので、より情緒的で直感的に言語が表現されていきます

感性の良さとは多角的かつ繊細な情報処理が脳梁間でスムーズに行われること。

ですから、男性は右脳的ではないとは言い切れず、実は男性のほうが女性よりも右脳における空間認知能力音声認識力を司る機能が発達していることもあり、一概に感受性の判断を右脳的だと表現するには短絡的なのです。

たとえば、口げんかにおいての男脳の対応は、なぜそうなったのか、どうすればいいのかと道理や理由のことわりをつける分析傾向があり、論理的思考で左脳を集中して機能する理屈脳の組み立ては、原因と結果を結論づけます。

女性からしてみれば、互いの意見を交換をしながら、総合的に解決することや、解消するまでのプロセスを大切にしたい、という傾向もあるので、女脳にとって、男脳のそれはとても一方的すぎて、コミュニケーションをとっている気がしないと感じるズレが悩みの始まりとなるわけです。

道理や理屈で相手との愛を深めることが簡単ではないにしても、仕事への原動力となる恋人の存在や、もっと愛されたいからと魅力的になるための自分磨きなどは、いくつになっても異性に心がときめくものです。

▼「恋」の相性は「脳」の相性?
「恋は理屈じゃない」とてもドラマチックな表現ですよね。いつとはなしに、なんとなく恋心が芽生えていた、あるいは・・・出会った瞬間ビビビッ!ときた。(死語?(^^;))

なんだか、恋は考え抜いた末に好きになったり、家柄や将来的安定などを計算づくで好きになるようなものではないようです。

仮に、バブル期に女性の理想的な男性像として掲げられた「高学歴・高収入・高身長」という「3高」条件が現代社会においても根強く残っていたとしても、生理的に受け入れられなかったということも聞きます。

やはり恋に落ちることは、もっと直感的で、生理的な感情が作用するのが恋愛でありそうです。

そんな魔法にかかったような恋愛感情は、相手をまるごと許せる気分になったり、想うだけで切なくなったり、人の心を思いやる優しい気持ちにしてくれます。

こんな例があるのですが、ある老人ホームで寝たきりの痴呆男性が、臨時で女性部屋に移った日から、近くにいたおばあちゃんに反応を示し、隣のベッドまで張っていくような行動をみせ、日を追うごとに顔色が変わり、重症だった痴呆が改善されただけでなく、正常な会話もできるようになったそうです。

動物的な本能に秘められている恋模様は、生きることに輝きや精神的なハリを与えてくれるだけでなく、脳の活性化にも効き目があるようです(^^)。

次回は、『恋は脳への活性剤(後編)-ときめきの謎-』瞬間に湧き起こる“ときめき”は恋に落ちたときから人生を華やかに彩ます。そんな脳内における反応がどのようなしくみで働いているのかを探っていきたいと思います♪


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