命と信頼 パート1 [2010.6.16]
この数日、ボランティアで保護した子猫が我が家にいました。
大人の猫を年に数回 一定期間保護することはありますが、
子猫を扱うのは数年ぶりのことです。
この子猫はいわゆる捨て猫ではなく、
野良猫の母猫から生まれた、生粋の野育ちで、
小さい身体ながら『人間』に対する、
怒りと恐怖を全身を使ってあらわにしていました。
母猫の気性も荒々しく、
活動エリアにも、あまり来ない猫だったため、
人間側の勝手な言い分ですが、
避妊することがなかなか出来ず、出産してしまったのです。
子猫を保護するに至るまでには、かなりの経緯がありました。
母猫が出産後に、薬品をかけられ重傷を負い、
まずは、そこを保護して治療するところからだったのですが、
授乳中の子猫が、人が入り込めない所にいたため、
家庭内保護が出来ず、子猫の血糖値が最低限になる前に治療を終え、
また、巣に放すという戦争でした。
獣医さんも、子猫ごと捕獲できないことに渋い顔でしたが、
出来るだけのことをしましょうと力になってくれました。
なついている猫ならまだしも、
信頼関係のない、この母猫との交流はなかなか苦労しましたが、
猫の方も、だんだんわかってきたらしく、
大人しく薬を注射器からのみ、
傷の消毒をさせるようになっていきました。
きっと、我々が来ると、
身体が楽になるとわかってきたのでしょう。
ある日のこと、治療が終わって、
自分の食事が終わったあと、どうも、こっちにきてと
呼ぶそぶりをするのでついていったところ、ニャーと声をかけ、
子猫を紹介してくれました。
まだ生後1ヵ月。
小さい小さい命です。
お行儀よく、母猫のとなりに座って、私をじっと見ています。
私は子猫に「こんにちは。 よろしくね。」といい、
母猫には、「離乳食がもうすぐ必要なのね?」と声かけをし、
この母親猫との信頼関係が出来てきたことに感激して、
そこを後にしました。






